江戸時代には、教育といえば読み書きそろばんを教えることでした。
それぞれの土地のしきたりは、両親から教えられるだけでなく周りの大人が教えてくれました。
昭和40年代頃までは、子どもが何か悪さをしていたら大人が叱ってくれたものです。
いわば村社会のすべてが学校としての役割を果たしてくれていました。
ところが、核家族化が進んだ結果、教育は学校がやってくれるもので他人がとやかく口出しするものではないと考える大人が多くなってしまいました。
学校では、読み書きや計算の仕方を習うことはできても、土地のしきたりや人との付き合い方を学ぶことではできません。
そのため、学校の勉強以外何も知らないまま大人になってしまう子どももいます。
教育とは、読み書きや計算などを教えることではありません。
これはなんだろうと不思議に思う心を大切にし、もっと学びたいと思える心を育てることこそが教育ではないでしょうか。
もっと学びたいという気持ちがあれば、人は何歳からでも勉強を始めることができます。
学びたい心を育てること、それが教育の使命です。
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